産業用・商用印刷分野では高精細な印刷が求められており、高画質を実現するためにインクジェットヘッド生産ではミクロンオーダーの高精度な加工・組立を行っています。デジタルマニュファクチャリングを活用し、ビッグデータ解析やAI技術によって生産ばらつきを制御することで、更に高い品質を実現しお客様提供価値の向上を図ります。
厚木事業所 小沼 洋介
インクジェットヘッドの吐出性能は、お客様の印刷品質に大きく影響します。吐出性能は部品精度と組立精度によって決まるため、高精度なモノづくりが求められます。
ただ部品加工精度や組立精度には限界があり、また一般的に高精度になるほど製造コストが上がります。そのため高精度と低コストを両立させる課題に対して、デジタルマニュファクチャリング技術による解決に取り組んでいます。
ミクロンオーダーの違いを可視化し、その違いが吐出性能にどう影響するかをモデル化して、AIを活用したアルゴリズムによって吐出性能を最大化させる部品組合せを決定することで、吐出性能ばらつき低減を実現しており、更なる制御に取り組んでいます。
生産ラインで計測・評価・制御を実現することで製品品質を向上させると共に、不良発生の予兆管理・未然防止を図っています。